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  • GPSマルチユニットでパーソナル天気予報

GPSマルチユニットで取得した位置情報および温湿度情報をもとに、AI でパーソナル天気予報を作成してチャットで通知します。

概要

このアプリテンプレートでは、SORACOM IoT ストアで購入できるセンサー内蔵 IoT デバイス「GPSマルチユニット SORACOM Edition」によって送信される GPS 位置情報と温湿度データを利用し、SORACOM Flux で現在位置の天気予報を取得します。さらに、デバイスの実測温湿度と API の天気データを比較して AI がパーソナライズされた天気コメントを生成し、Google チャットに通知します。このアプリがあると以下のことに役立ちます:

  • GPSマルチユニットの現在位置に基づいた正確な天気予報を取得する
  • デバイスの実測値と天気API の比較により、より実用的な体感コメントを提供する
  • 屋内・屋外の状況を判断してパーソナライズされたアドバイスを受け取る
  • 温度管理が困難な高齢者の方などへの参考情報として活用する(医療判断の代替ではありません)
  • 必要に応じて、ユーザーに Google チャットで通知する

天気コメントの内容は、AI アクション内のプロンプト (AI への指示文) の設定により変更できます。GPS 位置情報が取得できない場合の通知設定も、Webhook アクションの実行条件を指定することで変更できます。

チャットでの通知の例

チャットでの通知は以下のような内容です(通常時):

エラーが発生したときは以下のような通知です:

概算費用

初期費用

以下を準備してください。

品目
費用
備考
12,100 円

月額費用

2025 年 12 月 1 日より、SORACOM Flux の料金プランを改定いたします。 詳細は SORACOM Flux 料金プラン改定のお知らせ を参照してください。

品目
当アプリの概算費用
備考
SORACOM Flux - イベント
27.28 円/月(*1)
1 日 8 回の頻度で実行した場合、248 イベント/月(*1)
SORACOM Flux - クレジット AI モデル “Amazon Bedrock – Amazon Nova Lite”
32.74円/月
(*2)
SORACOM Flux - クレジット Weather Forecast アクション
545.6 円/月
(*3)
SORACOM IoT SIM (plan-D D-300MB)
330円/月
(*4)
  • (*1) GPSマルチユニットを 1 日 8 回実行する想定です。1 ヶ月間 (31日) の稼働で 248 回のイベント数がカウントされます。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 10,000 イベント/月まで無料で利用いただけます。10,000 イベント/月を超過した場合はイベントあたり 0.11 円が発生します。
  • (*2) GPSマルチユニットを 1 日 8 回実行する想定です。AI モデル “Amazon Bedrock – Amazon Nova Lite” は 1回の実行で 3 クレジットが使用されるため、1日あたり 24 クレジットが使用されます。1ヶ月間 (31日) の稼働で 744 クレジットが使用されます。
  • (*3) GPSマルチユニットを 1 日 8 回実行する想定です。Weather Forecast アクションは 1 回の実行で 50 クレジットが使用されるため、1日あたり 400 クレジットが使用されます。1ヶ月間 (31日) の稼働で 12,400 クレジットが使用されます。
  • (*4) 月額基本料金の他に、データ通信料金が発生します。データ通信料金については日本カバレッジ IoT SIMを参照して下さい。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 1,500 クレジット/月まで無料で利用いただけます。1,500 クレジット/月を超過した場合はクレジットあたり 0.044 円が発生します。
  • イベント数は、無料で利用いただけるバンドル分と同じ上限値が当初は設定されています。上限に達した場合はイベントによるアプリの起動やアクションの実行はされなくなります。これを超えて使用したい場合はあらかじめ上限を更新してください。月のバンドル分を超える上限を設定した場合、超過したイベント数やクレジットは従量課金でご利用いただけます。

本記載は概算であり、実際の利用状況によって変動します。 正確な料金は SORACOM のサービスページ および ユーザーコンソールから利用明細 をご確認ください。 ユーザードキュメント イベント数、クレジット使用料の上限を設定する も併せてご確認ください。

事前の準備

このテンプレートでアプリをデプロイする (テンプレートを実行する) 前に、以下を準備しましょう:

  • GPS マルチユニット設定: GPS マルチユニットデバイスを SORACOM Air for セルラーで接続し、適切な送信設定を行う

GPS マルチユニットの詳細設定

GPS マルチユニットでは以下の設定が必要です:

基本設定
  • 送信内容: 位置情報 (GPS)、温度、湿度
  • 送信先: SORACOM Harvest Data (Lagoon)
  • 送信モード: 定期送信 - 手動モード
  • 加速度割り込み: オフ
  • 設定取得モード: オフ
詳細設定項目
  • 送信間隔: 60分
  • 期間: 常に送信する
  • 曜日: 常に送信する
  • 時刻: 常に送信する
設定手順
  1. デバイスの初期設定: GPS マルチユニット SORACOM Edition ユーザーガイド STEP1 から STEP4 を参照
  2. グループ設定: デバイスを適切なグループに所属させる
  3. Harvest Data有効化: グループ設定で SORACOM Harvest Data を有効にする
  4. 送信モード設定: STEP4の動作モードで「定期送信 - 手動モード」を選択
  5. 送信間隔設定: 詳細設定で送信間隔を60分に設定

詳細はソラコムのドキュメント SORACOM Air の設定方法GPS マルチユニット SORACOM Edition ユーザーガイド を参照してください。

  • Google チャット Webhook URL: 通知先となる Google チャットスペースの着信 Webhook URL を取得する

詳細はGoogleのドキュメント Google Chat の Webhook 設定方法 Webhookを参照して下さい。Business または Enterprise の Google Workspace アカウントが必要になります。

アプリの作成

設定のカスタマイズ

アプリ作成時点では対象のデバイスの SIM グループ ID と、通知先のチャットの Webhook URL について設定できます。

アプリの作成後に行うこと

手動でアプリをテスト実行してみて、Googleチャットの通知や Harvest Data へのデータ保存が確認できたら GPS マルチユニットの電源を入れ経緯度が正しく送信されていることを確認して下さい。

アプリのカスタマイズ

AI アクション パーソナル天気アシスタントプロンプト欄 でアナウンス文の指示内容の文章を変更することで、どのような文面の天気レポートを出力するか変更できます。

また、GPS 位置情報が取得できない場合の通知内容は、Webhook アクション Google チャットへの通知 (エラー用) の設定で変更できます。

トラブルシューティング

うまく動かない場合はアプリの実行履歴を確認してください。詳細は 実行履歴/メッセージ履歴 (ログ) を確認する を参照してください。

よくある問題と対処法:

  • GPS位置情報が取得できない: デバイスを空が見える屋外に移動し、GPS受信状況を確認してください
  • 天気予報が取得できない: Weathernews API の利用状況や、位置情報の値が正しいか確認してください
  • チャット通知が届かない: Webhook URL が正しく設定されているか、Google Chat の設定を確認してください